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東京国税局間税会連合会 青年部・女性部 合同講演会
平成29年10月12日(木)13:30〜、日暮里サニーホールで開催された、東京国税局間税会連合会 青年部・女性部主催の合同講演会に参加しました。
第1部は、国税庁課税部消費税室長 山寺 尚雄 様による講演で、「消費税の現状等について」と題され、@国の予算グラフ A税収の推移 B消費税の導入時の背景 C消費税申告件数の推移 D消費税制度改正の流れ E滞納残高額の推移 F消費税の引上げと使途の明確化(税制抜本改革) G軽減税率制度 H免税店についてお話いただきました。それぞれ、実績値をみると、その時代背景が見え隠れし、大変興味深かったです。消費増税分を全て社会保障費に充てても、国で15兆円も不足すること、軽減税率制度の周知広報にこれからも間税会単会としても活動していくことの重要性もわかり、意義のある時間となりました。
第2部は、参議院議員 橋本 聖子 様による「2020年 オリンピック・パラリンピックがもたらすもの」〜スポーツを通じた人材育成と健康街づくり〜の内容で、腎臓病・肝炎・PTSDなどの病気に打ち勝ちオリンピック出場を果たした思考、合理的なトレーニング、スピードスケート1本から自転車競技を始めたきっかけなど競技者としての視点からの内容を話していただきました。また、その後政治の世界に入ったきっかけ、今後目指されているものをお話いただき、心に来るものがありました。詳細は、本文に記載します。
余談ですが、講演会後のお楽しみ抽選会で、足立間税会からは9名参加中2名が当たりました。



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ご挨拶
東京国税局間税会連合会 白川女性部長
開会のご挨拶をいただきました。



ご挨拶
東京国税局間税会連合会 片岡会長
ご挨拶をいただきました。


ご挨拶
東京国税局課税第2部 部長 多田様
写真右。この後、ご挨拶をいただきました。



ご挨拶
全国間税会総連合会 大谷会長
全間連総会が長野市であり、ご参加ご協力ありがとうございました。本日の講演会は、本来ならば、軽減税率制度の話が中心の予定でしたが、衆議院の解散総選挙があり、今後の見通しが不透明となっております。選挙結果を踏まえて対応することもあるかと思いますので、その際はご協力をお願いいたします。


講演会(第1部)@
「税制の現状と課題」
@国の予算グラフでは、歳出のうち税金で賄われているのは約6割で、4割は借金。歳入のうち約17%が消費税で、消費税1%≒2.8〜2.9兆円になるとのこと。
A税収の推移では、景気の波で増減はあるものの、消費税に関してはほぼ一定しており、安定した収入となっていることの話がありました。
B消費税導入時の背景として、直間比率の改善、個別間接税制度の改善がありました。旧物品税では、ゴルフクラブは課税だがテニスラケットは非課税、レコードは課税だが、童謡は非課税などの合理性に欠ける仕分けが多々あり、単一税率の導入が叫ばれていました。
C消費税申告件数の推移では、平成16年から平成17年にかけて大幅に上昇。これは免税事業者の見直し(課税売上高3,000万円以下から1,000万円以下に引き下げ)がされたからです。
D消費税制度改正の流れでは、制度の公平性・事業者の事務負担を配慮しながら改正されてきている話がありました。特に事業者の事務負担については、導入当時は手厚く認められていたようです。



講演会(第1部)A
「税制の現状と課題」
E滞納残高額の推移では、ピークは平成10年の2.8兆円(消費税については平成11年の6,300億円)で、バブル崩壊後が最も多かったときです。平成28年は8,900億円(消費税は3,100億円)まで減っています。間税会の完納運動が役に立っています。
F消費税の引上げと使途の明確化(税制抜本改革)では、消費税法第1条第2項に触れ、増税分は全て社会保障に充てられることが説明されました。ただし、社会保障費は消費税収の全額を充てても国で約15兆円も不足するとのことです。
G軽減税率制度については、広報周知を図っていくとのことでした。
H免税店については、もともとコンプライアンスの高い店に許可してきたが、ここにきて急速に増えており、中には制度を理解していない店もあるとのことでした。



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